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服部の歴史



すっぽんとうなぎ養殖の元祖

服部倉治郎 スッポンとうなぎ養殖の元祖である弊社 株式会社 服部中村養鼈場の起源は、江戸時代 文政・天保年間 1830年頃、(遠山金四郎や葛飾北斎、歌川広重などが活躍していた頃)の江戸 深川(現在の東京都江東区深川)の 川魚商 權次郎(ごんじろう)まで遡ります。

權次郎は、深川千田新田にて、隅田川(当時は荒川)等で採れる白魚や鯉・ウナギを長州毛利家に納めることを主な生業(なりわい)として居りました。

これが弊社のルーツとなります。

その後、權次郎の息子 五郎兵衛が、鮒屋五郎兵衛(屋号 鮒五)と称し、明治維新後は、日本橋魚河岸(現在の東京都中央卸売市場、築地市場の前身)に店を構え川魚商を継続して参ります。

服部中村養鼈場

スッポンの養殖は、慶長2年(1866年)砂村(現在の東京都江東区南砂周辺)の長州毛利藩邸内の鴨場で捕獲された一頭のスッポン(重さ約1.9Kg)を三代目鮒屋五郎兵衛・徳次郎(倉治郎の叔父、兄より五郎兵衛を襲名)が買い取り、飼育を試みたことに始まります。

三代目 鮒屋五郎兵衛・徳次郎より事業を引き継いだ弊社の創始者 服部倉治郎(1853年生‐1920年没)は、商売柄、うなぎ・金魚・鯉・鮒などの川魚の生態に明るく川魚商と並行して、それらの飼育研究を進めて居りました。
特にスッポンの飼育研究は、その一環として熱心に取り組んだ
ものであります。

スッポンの飼育研究に次いで、倉治郎は、うなぎの養殖にも着手します。



日本のすっぽん、うなぎの養殖事業の夜明け


当時、商用で関西方面に出向くことの多かった倉治郎は、その途中、浜名湖周辺が深川に似て、より温暖であることであることに気付き、浜名湖でのスッポンの養殖の可能性について得意先である大日本水産会水産伝習所(現在の東京海洋大学)所長 村田保に相談します。

村田は、倉治郎に愛知県立水産試験場の中村正輔(1876年生−1960年没)のアドバイスを受けるように助言します。

中村正輔は、浜名郡雄踏村(現在の浜松市西区雄踏町)の旧家 中村家の第30代当主(中村家歴史)で、明治25年(1892年) 養蚕研究の為に上京しますが、後に水産伝習所に移り、卒業後、愛知県立水産試験場に赴任していました。

倉治郎は、同試験場に中村正輔を尋ね、その後、共同でスッポン養殖事業を行なうことを提案し、中村もこれに賛同します。

明治32年(1899年)地元有力者である中村正輔の尽力により、浜名郡舞阪村吹上(現在の浜松市西区舞阪町)にある土地を購入し、翌 明治33年(1900年)6.5ヘクタールの養殖池を造成、スッポンの養殖を開始します。

しかし、当時のスッポンの市場規模は非常に小さく事業を軌道に乗せることが困難でした。
そこで、中村の水産試験場での研究結果を応用し、大量のうなぎをスッポンと並行して養殖することで事業の安定と拡大に成功しました。

浜名湖では、明治の初頭からうなぎなどの養殖が試みられていたようですが、それらは、いずれも溜池や天然の池に生簀(いけす)を作り一時に魚を生かしておく畜養のようなものでした。

服部倉治郎と中村正輔による事業の成功が我が国におけるスッポンとうなぎの本格的養殖の幕開けとなったと言えます。

ここにうなぎとスッポンの特産地としての浜名湖の歴史が始まります。

日本のすっぽん、うなぎの養殖事業の夜明け



浜名湖のすっぽん特産地としての始まり


浜名湖のすっぽん特産地としての始まり

浜名湖がスッポン及びうなぎの養殖の適地であるとした要件としては

1.浜名湖周辺の気候が温暖であること

2.養殖池を造成することの可能な遊休地があったこと

3.当時、浜名湖でうなぎの幼魚(クロコ)が豊富に採れたこと

4.当時、愛知県三河地区が絹織物の大生産地であり、うなぎの餌として
 使用されていた蚕蛹が大量に入手できたこと

5.浜名湖周辺が大消費地(東京・大阪)の中間地点にあたり、鉄道も整備され
 経済的利便性が高かったこと
 (※ 明治22年 新橋−神戸間に東海道本線開通)


等が挙げられます。

浜名湖のすっぽん特産地としての始まり

その後も、浜名湖での養殖事業の拡大をはかり、大正3年(1914年)現在地に弊社 株式会社 服部中村養鼈場を設立し事業を継続、昭和43年(1968年)にはスッポン養殖に専業化し現在に至って居ります。


参考文献

「文芸湖西 第53号」
浜名湖 養鼈と養鰻の履歴書
中村 正直 著  2009年 湖西市教育委員会 発行

「江東ふるさと歴史研究 6」 
浜名湖のうなぎ・スッポン −ルーツは深川千田新田−
秋山 玄  著  2005年 江東区教育委員会 編集発行

「浜名湖うなぎ今昔物語」 
相曽 保二 著   1998年 蠧本図書刊行会 発行